クラスの皆が私たちの方を見てるじゃない。
私は、人の注目されるのが苦手だから、こう言うのがイヤなのよ…。
「僕ね、ここに来たら日本人の友達が一番最初に欲しいって思ってたんだ! ねぇ、僕の友達になってよ」
……まるで、告白を浮けた気分だわ。
に…日本人ってこんな感じじゃなかったはずなんだけど…。どちらかと言えば、シャイって感じで思った事をストレートに言わない…パパみたいなイメージなんだけど…。
「都? どうしたの?」
訳が分からないって顔をする香輝だけど…私は、あんたの考えが分からないわよ!!
高鳴る心臓を落ち着かせて、私は香輝を見上げた。
「………な、何で私なの? わ、私以外にも日本人とのハーフの子とかもいるわよ」
一番の謎。
香輝が、何で私なんかに声を掛けるのよ…。
おまけに、ジュディも楽しそうに私の答えを待ってるし!!
ここで答えない私って最低だ…。
「………わ、分かったわ。友達になるわ…」