「認識があるなら大丈夫だな。…脳には異常はないが、今日の夜はきっと気持ち悪くなるから、晩飯はナシで点滴のみだな」




「……また、絶食か……。都………」


「……………ごめんね。…ごめん…」





溜め息を吐いた香輝は、私の存在に気付いて目を丸めた。



そんな香輝を見た私は、思わず涙が込み上げてボロボロと零れ落ちて謝るばかり。





「や、やだな。何で都が謝るの?」



「……だって、だって…私のせいで、香輝を怪我させたんだもん…。謝ってすむ事じゃないって事は分かってる!」



言いながら、込上げてくる涙を押さえる事が出来ずに、しゃっくり上げながら香輝に壊れたレコードみたいに謝るばかり。



「………都、気にしないで…。怪我なんて…、手術痕に比べたら何て事ないよ」









え…? って思って顔を上げると、香輝はベッドから起き上がってパジャマの前ボタンを外した。