「日光浴。ほら見てよ。僕、肌が真っ白でしょ? 少しでも黒くしたいんだ」




「………パジャマ、着て?」



「…そう。パジャマ着て」




私の突っ込みにも、その場を誤魔化した。


香輝は、確かに色白だと思う。白雪姫って言われちゃいそうなぐらい白くて、真っ黒な目と髪が栄える。





今の香輝は顔色が悪く、弱っている事が分る。



…何で夕べ、それに気付かなかったんだろう。


「か、香輝…体ちょ…」


…体調、大丈夫なの? って、聞こうとした瞬間、香輝の顔色がさっきとは違うモノとなった。











え…? って、思って振り返った時、私は地面に倒れてしまった。


…けれど…倒れる瞬間の光景は、私は絶対に忘れられないと思う。



私がさっきまで立っていた背後から、昨日、別れたケントが今まででみた事のない顔で『何か』を振り上げた。