「…パパ……」





「…起きたか…」








経済新聞を読んでたパパは、私が目を覚ました事に気付き視線を上げた。


それを見計らったかのように昨日、私を検査してくれた女医が検診にきてくれた。熱を計ったり、色々と見てくれる。




「熱もないし、怪我も2週間ほどで治るわ。…タダ、精神的なモノはどうしようもない…。何かあったら、ここの病院へ…」






話の前半は私に…、後半はパパに言う先生。




一枚の紙をパパに差し出す。それが、別の病院の紹介状だと言う事は、すぐに分った。



パパが持ってきてくれた服に着替えて、夕べまで着てた服を畳んで紙袋に入れながら私は、何気なく窓の外を見下ろしていると、香輝と新堂先生が何か話をしていた。



…何だか、想像も付かなかった組み合わせだわ。








「パパ、飲み物買ってくる」













「あぁ…。気を付けろよ?」