「僕、香輝。久しぶりに日本人の女の子の名前聞いたよ! 可愛いよね、都って名前」
あ…ヤバい……。
胸の中のポップコーンが…弾けた。
彼の笑顔が…。
満面の笑顔が、私の胸の奥の…心臓を貫いた…って感じがした。
ヤダ…。私って面食いなのかしら…。
「に、日本人じゃないわよ…私…」
「そうなの? 日本人に見えたんだけど…」
まるで、お預けを食らった犬のような顔をする彼…香輝に私は、不思議なぐらい心臓がドキドキしてしまう…。
「ミーヤはハーフよ」
ジュ、ジュディ!? な、何でそんな事バラしちゃうのよッ!?
思わずジュディを睨み付けたけど、当の本人は満面の笑みで私を見るだけ。
「ハーフなんだ!? 日本にはいた事はあったの?」