「…仕方ない。夜泣きとかで煩いかもしれないが…」
「構わないです…」
もう何でもよかった。
ただ、里莉さん以外の人に接近されるのがヒドく恐かった。
程なくして里莉さんのお兄さんとお医者さんが部屋から出ていき、シンと静まり返る。
「あ、あの、里莉さん…すみません…。こんな事になってしまって…」
「いいの。でも、大丈夫? 子供がここに来る事になるんだけど…」
子供?
「…へ?」
「子供って言っても、赤ちゃんなの」
笑う里莉さんは、どこか恥ずかしそうに見える。
って、赤ちゃん!? …あ、さっき言ってた…よね?
や、やだ…。聞いてなかったわ!! 恥ずかしい…。