な、何で? どうして、こんなにも男の人が恐いの?
「心的ショック…かな? 櫻井、ちょっと…」
少し離れた所で、何か話し声が聞こえるけど私の耳には何も入ってこない。
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大分、落ち着いた私は里莉さんが煎れてくれた甘いキャラメルの香りがするロイヤルミルクティーを飲んでいた。
紅茶を飲みながら話を聞いていた私の中には、なんだかポッカリと空間が出来たような気分だった。
自分で何が起きたのかは、記憶にある。思い出すのはイヤ。
「…で? 君は、これからどうする?」
「…………これ、から…?」
…これから、どうしたいんだろう私。
今はただ、体中が痛くて、頭がボゥとしている。