「……ごめんネ。あなたの名前とか住所とか分からなかったから、鞄の中を勝手に開けさせてもらったの。私は樋高里莉よ。都ちゃん…って言っていいかしら?」



「…あ、はい…」






ママとは違った美少女系…。もしかして、20歳前かな? …でも、すごく落ち着いている…25歳ぐらいかな……?





そんな事を思っていると、里莉さんがお皿に盛られているリゾットをスプーンで掬って私の口許に運んで食べさせてくれた。




恥ずかしいなぉ…。まるで赤ん坊になったみたい。












「…熱くない?」




「はぃ…美味しいです」






そう言うと、里莉さんは恥ずかしそうに頬を染めた。それが可愛く見えてしまった。