チェストの上に置かれている何かを取り寄せて、膝に乗せた。その時、鼻にフワッとイイ匂いが漂って来た。
何? って、思ったら私のお腹が、ぎゅくるるる~!!
「…!!」
「大丈夫みたいね? 食べる?」
スプーンに乗っているのは…おかゆのような、卵リゾットだった。
「…もしかして、卵ダメ?」
青褪めて、そんな事を言う女性は…私の事を本当に心配してる事が分かる。
「…ぁ…いえ…、卵は平気です。…ただ、どうして私が…」
起き上がろうとした瞬間…体中に痛みが走り、自分に何が起きたのかを瞬時に思い出してしまった。
「…っう…」
「大丈夫!? 寝てていいのよ?」
起き上がろうとしていた体を再び、ベッドに沈んだ。