「そ、そうだったのか」

こいつ、勘違いしているぞ…。可哀想なほどに。


「でももしかしたら、拉致でもされたのかもしれない!あの真面目なニンマが浮気なんて…有り得ないから。」

「…………。」

「ところで、裁判長。ニンマは最近、所属裁判所が変わったんですよ。何処になったか聞いたら、ニンマ、嬉しそうに言ったんですよ、クリリアス裁判所だって。」

…!!こいつ…俺が嘘をついたこと、気づいていたんだ。


「取締が、クリリアス=カルロスだって。クリリアス=カルロスは、自分をニンマだと呼んでくれて、とても親しくしてくれるって。」


ドキッ…。


「おかしいですよね?クリリアス=カルロスサイバンチョウ?」