……ここはどこ?私は誰なの?
わからない、何もかも思い出せない。
私のまわりは薄暗く特に何かあるわけでもない。
前を見るとひとつの扉があった。
「……何もしないでここにいても意味ないしな。」
扉をあけた
……扉を開けるとこれまたよくわからない空間に出た。
だけれどさっきとは違い前方に人がいる。
「……あの…」
声をかけてみると……
「あれ?マリちゃんじゃん!!やっと会えたね!」
背の高い男の人が立っていた
…よく見ると耳やしっぽがついている
…本物?
この人が言った私に言った『マリ』……これが私の名前なのか?
「すいません、私自分がだれなのか、ここがどこなのかわからなくて……」
「え!?記憶がないのか?そりゃここがどこかもわからないな!お前はマリだ!俺はマリの友達の犬だ!よろしくな!」
「よ、よろしく…(自分のこと犬って…)」
「んで、ここがどこかって話だな…んー、簡単に言うとマリが作り出した異空間かな?」
私が作った異空間…?
よくわからない
自分でこんなよくわからない空間が作れるのか?
「…っぷ、すっげー変な顔してる。まぁ、ここはマリ自身が望んでできた世界だ。望みを叶える空間がお前の望みによって作られたんだ。」
「望み?…私は何かを望んでいたの?」
「あーそうだ、詳しいことは俺の口からは言えないな、とりあえずマリ自身の記憶を取り戻さないと、この先を進めばマリの思い出の場所に行くからそこで記憶を探しな」
そういって彼はどこかへいってしまった。