「待て!」



私を止めたのは、私の腕をひっつかんだのは、りっくんだった。




「わかるけどさ、全部はわかんないけどさ、でも、もっちのことも考えてやれよ」



「なに」



やだ、涙が出る。



「いい方だと思ってたよ、もちろん、俺ももっちも。疑いもしなかったよ、なぁ?」



「あぁ、大石もそこまで荒んでるとは思ってなかった」



「けど、違ったわけじゃん。それ、りっちゃんに見せられる?俺たちが素直にこれみせてたら、どーしてた?」



「別に、あっそ、って」




「ならないだろ。もっちが隠しきれなかったのも悪いけどさ」



「見してよ、それ、どーなったの」



上むいて、鼻すすって、




「…はい」



私が頑張って作ったはずの誕プレが、今私の手元にある。




中を開いた。