「おはよ!」


「うん、おはよ」



姿を見た瞬間、どきっとした。




ホントに、何?




「はいっ!」



おんぶしろ、のポーズ。




確かに、バスを降りる階段ですら、辛そうだった。



「はいはい」



呆れながら、呆れたフリしながら、りっくんにお尻向けてしゃがんで、



「スカートずり向けたらごめんね〜」




「いや待て本当にそれはなしね?」




「直してやるよ!」



偉そうに、おんぶしてあげるのはこっちだっつーの



「ありがとうさん」



りっくんが乗ってきて、私は立ち上がって、



「今日も臨時休業かな?」



「わかんねー。親に見てきてもらって、やってたら部活抜けさせてもらう!」



「そかそか。はよ行きたいね」



白い目で見られるけど、まぁ、御構い無し。