凌輝はわたしが食べていた溶けかけのアイスを口から奪った。
「あっ!まだ残ってるのに」
凌輝はわたしの食べかけのアイスを口に含むと、一気に噛み砕いた。
「俺の気持ちは、
お前の食いかけのアイスを食うだけでも意識するわけ」
ふっと顔を歪め、苦しそうにそう言った凌輝。
そこまでわたしも、鈍感じゃない。
それってさ、
ーわたしのこと、恋愛として好きってこと?
口から出そうになった言葉を飲み込んだ。
口から出る前に、顔が熱くなって、言葉が出なくなった。
「なんなんだよ、お前、その顔
分かった?俺がお前のことを、れん…「だめ!」
凌輝が次に出す言葉が分かってしまった。
『恋愛として好きだってこと』