「お前の好きは何?」


「えっと、何って…」


凌輝は、テレビを凝視し、手を動かしながら、本当にわたしに話しかけているのか分からないほど目が合わなかった。


いつも、ツンツンな凌輝が好きだなんて、なんかこしょばゆい。



「勿論、幼なじみとしてだよ!凌輝と一緒!」



その言葉に、凌輝は動きを止め、ゲームのリモコンを持ったまま、わたしの方をやっと見た。


はあ〜と今すぐにため息を吐きそうな表情。


「なんか、変なこと言ったの?わたし」


「とてもね」