「夏目くん?夏目くんてば!!」

「へ?あ!ごめん!あんまりにも可愛かったから」

やべっ声に出た!!

「そんなにストレートに言われたらちょっと嬉しいねっ」

くすくすと口に軽く握った手を添えて笑う佐倉さんが
また可愛くって俺はどうにかなりそうだった。

「とっておきの!俺の大好きなもの食べさせます!」

「え?なになに?」

「ケバブです!!」

「お祭りによくある?あのお肉がクルクルしてて、削って巻くやつ?」

「そう!!祭りのケバブなんて比にならないですよ!本場トルコの味!」

「楽しみ!!」

「ススキノの外れなんで少し歩きますけどいいですか?」

「うん!」

思いの外話は弾んで、佐倉さんの事たくさん聞けた。
家に猫がいるらしい。
黒猫で、すごく寂しがり屋だから早く家に帰るようにしてるって・・・
あれ?あれれれれ?これ早く帰る宣言じゃね?
あっれー?俺の敵って猫だったの!?
最近猫様ブームメントきちゃってますけど・・・
まさか恋敵になるとは・・・
ちなみに猫は雄らしい。
くそーーーーーーーもふもふの強敵だ!!!