私の降りる駅が先で、先生はそのひとつ先。


『次は鶴の宮』


私の降りる駅が近づく。


ドアが開き、人の流れと一緒に先生も
ホームに立っていた。


『プシュー』


ドアが閉まる。


「先生、あの、電車・・・・?」



「この駅は何か食べるとこある?」


「いいえ、コンビニくらいしか」


「そっか、じゃそこで弁当でも買って海で食べようかな」



そう言ってスタスタ歩きだした。