「お前が理系だったら、これもいいけど関係ないな」


さらに違う参考書をパラパラとめくる。


私はドキドキしながら、黙って先生を見つめている。



「あっ、悪い。つい懐かしくて」


先生は参考書をもとに戻すと、


「他に見るものは?英語とか・・・」


「いえ数学だけです」


「そっか」