「そりゃあよかった!なら安心だ。」

「え、なにが?」

「それでは1名様、妖界へご案内~♪」

「ちょちょちょ、ちょっと待って!」

よ、ようかいにご案内???

混乱してるわたしをみて、

おじいちゃんはいたずらっぽく笑っている。

「ん?なんだい奏?」

「なんだいって…妖怪にご案内って
どういうこと?」

「あ、そうか。ごめんごめん。
妖界というのはな、『妖』怪の世『界』って
かいて、妖界。読んで字のごとく、妖怪の
住んでいる世界のことだ。
わしらのいるのが人間界だとしたときに、
妖怪の世界のことを妖界と呼ぶんだよ」