朔羅の自宅までの道程で、桜華は重要な事だからと真剣な面差しで語り始めた。

曰く、今日は憑きモノを祓って居ない為に後日、予定の空いている日にまた、華舞依ガーデンに来て欲しいとの事。

また、お祓いをした事によって"視える"様になり今後、今以上に狙われる可能性があるとゆう事。

最後に、もしそうなってしまった場合、神威兄弟が責任を持ち、護衛にあたるとゆう事だった。

若干の寒気に襲われつつ話しを聞いてる
内に、自宅へ着いてしまった。

『では、また後日お待ちして居ります』

深々と頭を下げて会釈をした後、桜華は元来た道を引き返した。

その背中を見えなくなるまで見送り、自宅に入る。

すると偶然、二階から降りてきた妹、雅美と出会した。

お互いに固まり、見つめ合った末に、朔羅は先に沈黙を破った。

「雅美…さっきはゴメン。あの後、プレゼントを探しに出掛けたんだ。雅美、誕生日おめでとう‼」

謝罪した後、雅美へプレゼントと花束を渡した。

受け取った雅美は、花束を見るなり驚いた表情をした。

『この花束、あの噂で有名な華舞依ガーデンのお花じゃない!!?』

「えっ…うん、そうだけど?』

『お兄ちゃん、みやの為にワザワザ華魅町まで行って花束を買ってきてくれたの?!凄く嬉しいっ‼有り難うお兄ちゃん!!』

そう嬉しそうにパタパタと飛び跳ね、ママ見て~‼お兄ちゃんがね~っとプレゼントを母親に見せる為、走り去って行った。

女の子とは難しい生き物だと、痛感した瞬間だった。

その後、家族揃って誕生日パーティーを行い、なんだかんだで慌ただしい一日が終った。