「そんな練習からやる気無いようなプレーする奴はうちのチームにいらねぇんだよ!!!!今月の練習混ぜらせねぇがら走ってろ!!」



優しさなんて微塵も無い世界。

この世界に好き好んで首をつっこんだ私。


なんてバカで未熟だったんだろうと思いながら、ひたすら走り続けた。


私が走ってる間にもみんなは練習している。

どんどん上手くなっていく。


なな姉だって練習している。


どんどん差は広がる。


それを思うと涙が溢れていた。


でも涙なんてそのままに走り続けた。


きっと涙はそのうち枯れると思っていた。


だけど、来る日も来る日も涙は止まらない。


顧問は一向にコートに入れてくれる気配がないから私には走り続けるしかない。