その大きな緊張となんとも言えない感情は、前日の晩からのしかかっていた。
「実羽ちゃん乃々葉ちゃん、ご飯食べないの??」
食欲なんて一切なかった。
私とのんちゃんとなな姉はAmaze時代からの長い付き合い。
どれだけ厳しい戦いになるか分かってるからこそ、プレッシャーと重圧がやばい。
考えただけで疲れてきて、眠気がどっと襲ってきた。
「先輩すいません、体調悪いので先に戻ってもいいですか……?」
「すいません、私もなんですけど……」
私たちは2人で先輩に先に戻っていいか聞きに行く。
「2人ともいつもたくさん働いてくれるし、この大会でもたくさん仕事してくれたからね。本来ならばもっと休むべきだよ。」
「戻るのは大いに結構だけど、ご飯食べなくて大丈夫?」
「すいません食欲なくて……」
「食欲なくても食べないと、体調治らないかもよ?」
「はい……」
「んじゃあさ、ウチもちょっと部屋に用事あるから一緒に来て。ご飯もう大丈夫なんだよね?」
「はい。」
「よし、れっつご!」
私とのんちゃんは、部長の3年生の先輩と共に部屋に戻った。