「あの2人は放っといていこっか。」


「は…はい!」


まだ言い合いをしてる2人を屋上に残して教室に向かう。


「い…惟智くん!」


何話そうか…って考えてる時に伊集院さんの声がした。


「なに?」


少し後ろで立ち止まっていた伊集院さんのもとに引き返す。


「えっと…よ…よかったらなんですけど、今度お父様が誕生日で…その…」


誕生日ってことはプレゼント買いに…かな?


「プレゼント買いに行くん?」


「あっはい!なので…あの…」


「庶民の俺でよかったら一緒に行こっか?」


深く考えずに答えた。


正直、金持ちのプレゼント選びに役立たへんと思うけど。