バンッ!!


「惟智ー!!」


勢いよくドアを開け、大声で俺の名前を呼ぶ…


智柚や…。


脅かすなっつーの!


あっ。


智柚の後ろには伊集院さんがいた。


少し胸がしめつけられるような感じがした。


「やっぱりここや♪もうすぐHR始まんで?」


「そうなん!?じゃ、教室帰ろっか♪智柚も伊集院さんもありがとな!」


都希が立ち上がる。


「あれ?都希いたんや。」


「は?惟智の隣にいたやん!!」


智柚…


また始まったか…。

俺は2人を放っておいて、伊集院さんのほうに向かう。


「伊集院さん、ありがと♪」


「そんな…ちっ智柚ちゃんについてきただけですから…!」


照れる伊集院さん。


歩莉とは逆の性格って感じ…やな。