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「増田貴久様、次どうぞー」

増「…はい」

名前を聞いた瞬間、驚いて振り返った

荷物を持って
診察室に入って行く増田さんの姿

「増田さ…ん…?」

私に気付かないまま
扉の奥へ入っていった

壁の〝循環器〟という文字が
頭の中をまわり始めていた



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