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彼は何も言わずに立ち上がる

腰を抜かし、
ベンチに座ったままの私を
不思議そうにのぞき込む

増「ほら何してるの?行くよ」

少しバカにしたように笑い
私に手を差しのべた

「ちょっと!」

ムカついて手を強く握り返す

増「無駄な抵抗、可愛い」



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