_




ピッ…ピッ…と機械音が部屋に響く

私が手を握っても
握り返してくれない

何度「祐也」と呼びかけても
目を開けてくれない

「祐也…好きだよ、ねぇ聞こえる?」

涙は自然と流れる

「俺も好きだよ」って笑って欲しいよ

…祐也は〝脳死〟状態だった



_