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3月4日―

私は無事卒業した
進路は就職する方向に決まっていた

制服にコートを羽織り公園へ向かう

でも彼は居ない

夜になるまで、
あのベンチに座って彼を待ったが
冷たい風だけが吹いていた

「会いたい…」

自然と涙が頬を伝っていた


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