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手「俺もね、昔は悪いことばっかりしてたから
陽葵ちゃんの気持ち、分かるんだ」

「…そうなんだ」

手「昔の自分を見てるようでさ
つい厚かましいことした、ごめんな」

手越はおちゃめに肩をすくめ笑った

その笑顔を見て私は
なぜかまた涙が込み上げた



手「また泣くの…」

私の肩をポンポンとたたく

私を軽蔑の目で見る人ばかりで
孤独を感じていた私にとって

彼の笑顔はとても温かくて優しくて
心の底から嬉しかった

この人ともっと早く出会えてたら
私の学生生活は
もっと充実していたかもしれない


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