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母は、危険な場所や近道なども
忘れてしまっている私に教えてくれた

「じゃあ遠回りしようかな」

母「うん、ごめんね?気をつけてね」

小さなポーチに
携帯と財布を入れて家を出た

行きなれていないところには
ナビが無いと迷ってしまう時がある


遠回りな道を歩いていると
少し先で大がかりな工事をしている

「姉ちゃん!通行止めなんだ」

警備員さんが申し訳なさそうに
手を合わせて謝ってきた

「あら…違う道から行きます」

「ごめんよ」

もう一つの道は
母が避けろと言った横断歩道のある道


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