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桃「忘れちゃってた?ごめんね
荷物になるだろうし
退院してから返そうと思ってて」

紙袋から出してみても
どんな内容だったか覚えていない本

「全然思い出せない。
私も帰って読もうかな」

桃「良かったよ!あ、でも
1冊だけ読めてないんだ


桃香が指差したのは
〝明日も生きたい〟
というタイトルの本だった

「これ内容重そう…」

桃「どうだろ?」

いかにもグレーがかった表紙が
内容を物語っている

桃「さっ!今日は退院祝いってことで
私の奢り!何でも頼んで」

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