変わらないことにホッとしたわたしだけど、

きっと…。

クラスの女子も悠人くんに注目のはず。

なぜなら、

悠人くんは背も高くて顔もいい。

性格もいいし、なにもかもが完璧。

そのときの朝の会は、

先生の話を聞くどころではなかった。

すぐ隣に悠人くんがいる…、

そんなことを思っていると

ドキドキして…。

周りのことなんてどうでも良かった。


「…や…、彩ッ!!」

ハッ!!

わたし、ボーっとしてた!!

「彩~、なしたのォ?ボーっとしちゃってェ」

舞がちょっと心配しながら声をかけてきた。

「ちょっとねっ」

「なになに~??もしかして、お腹でも空いた??」

ケラケラと葵が話す。


「まだお腹は空きません~!!」

「もしかして、自転車と事故りそうなったときにどこかぶつけた??」

「ううんッ、本当に大丈夫だよ」


舞は優しいなぁ~…。

葵は話してて面白いし…。

2人はわたしの憧れだな~。