~♪


突然、携帯の着信音が響く。




「病院からだ…。」



湊が残念そうな声を漏らし、通話ボタンをタッチする。




「もしもし。

…はい。

……うん。…SPO2は?どんな感じ?

…うーん、わかった。

酸素6Lにあげて、モニターも付けといてくれる?

すぐ向かいます。」




湊が会話している間、俺も桜井さんも黙って湊の様子を見つめていた。




「ごめん、呼び出し…。」




「行ってきなよ。俺ここで桜井さんとお留守番してるから。

桜井さん、発作起きても大丈夫!俺が助けてあげるよ♪」




「あ、ありがとうございます。」




「じゃあ、ちょっと行ってくる。すぐ戻るよ。」