「いや、そういう訳じゃ…ないです。」



私が依頼した書類から顔をあげ、じーっと見つめてくる中島先生。




そんなに見ないでほしい…。




「ん?顔色悪い?」



ーーーうっ、バレ…た?




発言が軽いので忘れがちだけど、この方もれっきとしたお医者様だ。




「週末なので疲れてるだけですよー。レセ期間でしたし。」




「そう?ならいいけど。」




よしっ。うまく誤魔化せた。




と思ったのも束の間、中島先生の手が私のおでこに触れる。