いつの間にか眠っていたようだ。 まだ、蒸し暑さの残る9月。 気付けば、寝汗で着ていたTシャツは濡れていた。 タオルで体を拭きながら 寝起きの少年は部屋の片隅に置かれた、額入りの写真を手に取り 懐かしむように見つめた。