僕はこの世に生まれてこなかったら
良かったのだろう、きっと皆もそう願っているはずだ…いやそう願っている なんせ
僕は殺人鬼なんだから。
生まれてくるな?最初から生まれてくる気
なんて無かった、だから生まれてくる時に精一杯泣き叫んだんだ
「嫌だ!こんな世界に生まれたくない!
お願いだ、まだお腹の中で眠っていたい
怖いよ、寒いよ、」
そんな叫びも届く事なく僕はこの世界に
〝生まされた〟のだ。
母は泣いていた
「ありがとう…生まれてきてくれて
ありがとう…こんにちは私の赤ちゃん」

「ふざけるな!生まれたくなかったのに
何がありがとうだ!」
僕も泣いた、

いつしか僕は泣き疲れて眠っていた。