「ねぇねぇ」
私の方にトントンとされる。
「んー?」
パッと後ろを向いたら髪が明るい青の男の子。
...結構かっこいい。
「お前ってさ、白...?赤...の民?」
「えっ?まぁ...」
白の民
この世界は6つの民族がある。
黒、赤、青、金、緑、白の種族がいて
名前通りソの色が髪と目の色なのだ。
特に珍しいのは白の民。
白の民は世界に指で数えるほどしかいないのだ。
"そいつ"が厄介でなければの話だけど。
だからこの男の子は青の民。
そして私が白の民と赤の民のハーフなんだけどね。
「すっご...初めて見た。俺の名前は荒川湊よろしく。」
「みなと...うん、私は柊心愛。よろしくね。」
「ここあ...なんかめっちゃ恋してます感やばい」
湊がそういいながら笑う。
「でしょ?けど恋愛経験ゼロなの。」
「は?まじ?」
「うん、まじ。」
なんでそんなに驚くの?まだ人生長いんだし...しかも私たち高校生になったばっかりだよ?恋はいまからなのっ!
「以外...なんか恋愛とか詳しそうなのに」
「もう!見た目で決めつけないでよー!」
「ごめんごめん」