「え、洗えばいいじゃん」
「そーゆー問題じゃないって!」
「大丈夫、玲生小柄だからそこまで汚れないって」
「そーゆー問題じゃない!」
ワーワー騒ぐ2人(ていうか玲生)を横目に
俺は植え込みをかき分ける。
「とりあえず入らなきゃ始まんねぇだろ」
とりあえずブレザーを脱いで、ワイシャツになって
俺が真っ先にドアをくぐったが、
「ちょっと通るのきついけど無理じゃねぇな」
小学生が丁度歩けるくらいでまあ入れなくはない。
「え、ちょ、嘘でしょもう!!!はぁー...」
俺の後には凑が続き、
しぶしぶながらも玲生も続いた。
風が一陣吹いて俺達の髪が煽られる。
視界がピンクで覆われた。