「んじゃ、入ってみる?」


興味深々というような面持ちで湊が振り返る。


「...そうだな...せっかくだし」


同意する俺にぎょっとしたように玲生が俺をみる。


「うそでしょ?!こんなちっちゃいドアなんて潜れないよ!


せいぜい小柄な女子か背の低い人ぐらいでしょ通れるの!」


「腹這い」


「腹這い!?

ちょ、冗談じゃないよ


新調したばっかの制服汚すなんて信じらんない!」


玲生、気にするところが女子過ぎねぇか...?