夏。

日がだんだん傾いてきた。

ー……カキーン……

「あ。また打った」

ノートに欠かさずメモする。


ヒットを打ち仲間とハイタッチを交わした姿を見て私は微笑む。



ー私は 月野 碧。16歳。


この野球部、青藍学園高等部野球部のマネージャーをしています。



「碧ー!見てた!?今の!!」


走り飛びながら私の元へ駆けつけるヤツ。

私の幼馴染み、星南 爽良。


「見てた見てた。さすが爽良!」