すると、あなたの転勤は伸びて六月になった。
ウッディが仕事を辞めていった。
ウッディはあたしがあなたと関係を持ったことを知った。
というか、知られた。
わかりやすいあたしの態度で見抜いたみたいだ。
「しょーもないことやめや。このままやとただのセフレになってまうで?エッチすんならな、好き同士になってからしぃ。」
既婚者と関係を持ったことに怒るのではなく、あたしが軽はずみな行動に出て、簡単に身体を捧げたことを怒っていた。
でも何も考えてなかったあたしは
ウッディのいうことを聞けなかった。
好きな人に愛されなくても
必要とされるならそれでいい、
都合のいい女ならそれでもいい。
そう考えてしまった。
そして、ウッディは携帯を持っていなかったため、派遣会社を退職後、全くの音信不通となってしまった。