その日の夜、信二から当たり前のように電話があった。



今日、職場の古いメンバーと遊ぶとだけは伝えてあった。
誰々がいるとは、詳しく伝えてなかったけど。



今日も疲れたわ、休みまであと5日もあるわ、とか話をして、私の話になった。



「大阪いってきたん?」



「うん。いってきたよ」



「ふーん.......」



「.........」




やだな、これ以上何も言いたくない。


言えない。



「俺さ、今日お客さんがさー」




あ、よかった。
信二のほうから、違う話題を振ってくれた。





何をほっとしてるんだろう。