喫茶店を出て、お昼時だったから、
LUCUAのパスタ屋さんに向かうことになった。


三人で歩いていて、ウッディが一歩前を歩いていて、必然的にあたしとあなたが隣で歩くことになった、その時だった。




右腕を思いっきり掴まれ、




「あれ?つけてないやん、時計」



「!!!」



腕、、、、掴まれた。



「え?」


「もらったやつ、つけてないやん」


「あ、ぁあ、、ベルトが合わんかったから、直してもらってから付けよう思って」




昨日もらった腕時計を、たしかFacebookやLINEのカバー画像に載せてたから、それを見たんだと思う。ちゃんと、私のヤツ見てるんや。




この日は、あなたからのボディタッチが多かった。



髪の毛触ってきて、アホ毛生えてるでって
言ってきたり、肩掴まれたり、
そのあとカラオケにもいったけど、
隣に座ったりもして。





夕方頃に、解散という形になったけれど、
あなたが突然、「イヤホンがほしい」
って言い出したから、
電器屋さんに向かうことになった。



ウッディは夜勤明けオールだったので、先に帰り、二人きり。




「どれがいいと思う?」


「んー、これとか、よくない?」


なんか、、変な感じ。
今あたしの横にいるのは紛れもないあなたで。
付き合ってる時も、
こうやって一緒に買い物したこともあんまりなかったから、新鮮な感じで。
ましてや、別れて一年以上経ってるのに、
またこうしてあそんでることが、不思議。




電器屋さんを出て、駅に向かう。




もうお別れの時間か、、、、
帰りたくないな。




もっと長い時間一緒にいたい。




そう思ってしまった。





「あたしさー、最近腹筋頑張ってんねんよ」


「そうなん!えらいな」


別に何の気もなかったけど、腹筋の話題を出した瞬間、




あたしのお腹を服の上から触ってきた。




びっくりしたけど、嬉しい自分がいて。





ブルガリの香りが、漂う。





あなたの、香り。







信二と昨日、あんなに楽しかったのに、



今ではこんなに心があなたに向いてるよ。



どうしたらいい?