そうして、花梨菜はあっけなく新しい彼氏を見つけて俺の元を去った。


去ったかと思えば、
その瞬間から悲しみに襲われた。
ぽっかりあいた穴。
毎日のLINE、毎週金曜日の密会。
それらがなくなって、失って、
ようやく俺はどれだけ花梨菜が大きな存在だったか思い知らされた。



いや、俺は家庭がある身。
勝手なことした自分への罰が今きてるんや。



これでいいねん。
あいつが幸せになったんなら。



もう二度とあのような過ちは繰り返さないように。