それから、あたしとあなたの、
「関係」が始まった。


最初こそ、軽い気持ちだったけど
お互い、きっとお互い、情が入り、
のめり込み、なくてはならない存在となった。
その頃あたしは学校にいかなくなり、
親と喧嘩して家出したときは、
あなたの単身赴任の家に転がり込んだ。



つかの間の仮同棲生活。
すぐに親と仲直りして家に帰ったけど。



あなたはあたしの誕生日を祝ってくれて、
バイト後にいつも家まで送ってくれて、
いつの間にかあたしと
あなたは

「恋人」と呼んでもいいくらいの関係に変わっていた。と、あたしは思う。


結局あなたの転勤は八月になり、
あなたは地元へと帰っていった。



その頃は、お互いに泣いたし、
遠距離になると同時に別れも考えたけど、
お互いの意思が弱く、
無理だった。