「おーい!望月!」


後ろから俺を呼ぶ声


兄貴だ


「まったく、予測した通りだ。虫かごも昆虫図鑑も借りていくから怪しいと思った」


兄貴は腰に手を当ててやれやれという表情を浮かべた


「で、なにやってんだ?」


うつ伏せの俺の横にしゃがむ