「それより、聡くん、食べないの?」



祭は口をモゴモゴさせながら、喋っては食べ、喋っては飲みを繰り返している。



唐揚げ弁当もどんどん減っていく。ポテチを食べながら、チョコレートで相性よく中和する。そこにすかさずコーラを流し込む。



見ているだけで、お腹が減ってくる。どんどん祭は食べ進めていく。食べ進めていくから、当然、弁当やお菓子は減っていく。お腹も減っていく。



俺はたまらず、祭から割り箸を奪い取った。



そして、唐揚げを一つ摘まんで、目を閉じて口に運んだ。