俺たちは、屋上にあるヘリポートのHのマークの上に並んで寝転んだ。



「いやあ、走ったねー!」



祭は満足気にそう言った。



「ああ、もう一生分走った気分。こりゃ明日は筋肉痛確定だな。」



「まあまあ。頑張った後のこの夕焼け空だよ? ほら!」



祭が指し示した空には、ああ、綺麗な夕焼けが広がっていて、へリポートを俺たちを橙色に染めた。



「ね? 結果オーライじゃない?」



「……かもな。」