ふぅっと息を吐き
フルールは背を向けた。

「まあ、私の復讐劇ですよ、それではお嬢様おやすみなさい」

もう、言葉さえ出なかった
ただジンジンと痛む頬と切れた口の中に溜まった血の味、月明りだけが少女を優しく包んでいた。