「まあいいや、今俺が殺れば〜」

恐ろしい言葉を吐く2人
何を言ってるのか、ノアールには理解ができなかった。
ララと呼ばれる小さな子供がシュガー邸の執事の名前フルールと口に出したのはハッキリと聞こえた。
ノアールは全身を震わせている。
恐怖と自分が置かれている現実を理解できないのでいるのだろう。

「ララ・の・・仕事・・殺る」

子供が持っていた、兎の人形がガッチャンっと大きな音を立てた。
兎の口が大きく開き中に細い筒のような物がノアールに狙いを定めている。

「ひぃっ・・やっなにっ」

ノアールはその間に座り込んだ
声にならない声
ララが兎を向け一歩前に出た。